「報道の半分は明るいニュースに」法案は違憲、ルーマニア
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【7月11日 AFP】ルーマニアの憲法裁判所は9日、前月議会が可決した国内メディアに「明るい」ニュースと「暗い」ニュースを同じ割合で放送することを義務付ける法案は違憲であるとの判断を下した。
6月に上院議会が全会一致で可決した法案について、野党PDLが「表現の自由の侵害」であるとして、憲法裁に違憲審査を申し立てていた。
この法案は、暗いニュースが国民の健康や生活に与える影響を憂えるとして、与党・国民自由党(National Liberal Party)と民族主義を掲げる野党・大ルーマニア党(Great Romania Party)の2人の上院議員が超党派の動きで提出した。
ニュースの「明るい」「暗い」の判断は、国の視聴覚委員会に委ねられる方針だった。しかし、視聴覚委員会のRasvan Popescu委員長も「ニュースはニュース。明るいも暗いもなく、単純に現実を伝えているだけだ。このような定量的な基準がうまく働くとは思えない。世の中のできごとや人の心は、計画できるものではない」と述べるなど、消極的は反応を示していた。
パリを拠点とする国際メディア監視組織「国境なき記者団(Reporters Without Borders、RSF)」もこの法案について、「欧州連合(EU)加盟国の法律として受け入れがたい」とし、同様のメディア規正法があるのは、中国や北朝鮮くらいであると非難を表明していた。
ルーマニアでは1989年の共産党政権崩壊までメディアが厳しく規制されていた。(c)AFP
6月に上院議会が全会一致で可決した法案について、野党PDLが「表現の自由の侵害」であるとして、憲法裁に違憲審査を申し立てていた。
この法案は、暗いニュースが国民の健康や生活に与える影響を憂えるとして、与党・国民自由党(National Liberal Party)と民族主義を掲げる野党・大ルーマニア党(Great Romania Party)の2人の上院議員が超党派の動きで提出した。
ニュースの「明るい」「暗い」の判断は、国の視聴覚委員会に委ねられる方針だった。しかし、視聴覚委員会のRasvan Popescu委員長も「ニュースはニュース。明るいも暗いもなく、単純に現実を伝えているだけだ。このような定量的な基準がうまく働くとは思えない。世の中のできごとや人の心は、計画できるものではない」と述べるなど、消極的は反応を示していた。
パリを拠点とする国際メディア監視組織「国境なき記者団(Reporters Without Borders、RSF)」もこの法案について、「欧州連合(EU)加盟国の法律として受け入れがたい」とし、同様のメディア規正法があるのは、中国や北朝鮮くらいであると非難を表明していた。
ルーマニアでは1989年の共産党政権崩壊までメディアが厳しく規制されていた。(c)AFP