【7月4日 AFP】インドでは、トイレ清掃や人間の排せつ物を回収する人々は数世紀にわたり社会構造の最下層に置かれている。そういった人々は「不可触民」とみなされ、学校、寺院あるいは食べ物や飲料水に近づくことを禁じられてきた。

 同国でそうした人々の地位向上と公共衛生改善を目指しているのが、非営利団体「Sulabh International Social Service Organization」だ。「Nai Disha(新しい方向)」と題した計画を立ち上げ、汚物処理の仕事から抜け出させるため女性たちに職業訓練を行い、銀行口座の扱いを指導している。

 Sulabhは1日、ニューヨーク(New York)の国連(UN)本部で、同団体の活動への世界から注目度を高め、目標達成の促進することを目的に特別イベントを開催。2008年を国際衛生年と定めている国連は、Sulabhが行っている公衆衛生や、社会の最下層にいる人々の生活状況の改善を目指す活動を支持している。(c)AFP