【6月22日 AFP】元スーパーモデルで現在は歌手として活躍するカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)仏大統領夫人(40)は、21日の仏左派系リベラシオン(Liberation)紙のインタビューで、フランス大統領夫人として人道支援の分野で「基本的なことをやりたい」と語った。

 ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領と2月に結婚して以来、2度目となるロングインタビューの中でブルーニ夫人は、自らを「現代的な女性」と評した上で、それでもなお、伝統的なファーストレディー像の範囲内で活動することができると述べた。

 またブルーニ夫人は、「現在の立場を利用して、何か基本的なことをやろうと思っている」と話した。

「もちろん、必ず人道的活動に関連するものになる。それも伝統でしょ。それにわたし自身もともと、人々に衝撃を与えたり、伝統を破壊するようなことはやろうと思わない」(ブルーニ夫人)

 イタリア生まれのブルーニ夫人は、まだフランス国籍を取得しておらず、「手続きは誰にとっても長くかかるもの」としながらも、自らをフランス人だと考えていると話した。

 パリの大統領府エリゼ宮(Elysee Palace)での生活については、「わたしは夫の秘書スタッフを使っていて、プライベート用の区画にオフィスを持っている。女性はプライベート用の区画に追いやられている」と話した。

 ブルーニ夫人は、シンガー・ソングライターとしてテレビに出演することも可能だが、コンサートの予定はないという。「警護要員を連れて回るということは、私は(人々に)衝撃を与えることだと思うから、それはできない」とブルーニ夫人は述べた。

 ブルーニ夫人の所属するレコード会社Naiveは21日、フランスなど欧州諸国で7月21日に発売を予定していたブルーニ夫人の新アルバム「Comme Si De Rien N'Etait」について、10日間繰り上げて11日に発売することを発表した。印税は「Fondation de France」に寄付される。(c)AFP