【6月15日 AFP】エジプトの司法当局は、92歳のサウジアラビア人男性が、75歳年下の貧しい家庭の少女と結ぼうとした婚姻を認めない決定を下した。14日、関係者が明らかにした。

 今回の処分は、ペルシャ湾岸の裕福なアラブ人男性が若いエジプト人女性と容易に婚姻することを防ぐために制定された法律を適用したもので、この法は年齢差が25歳以上の婚姻を禁止している。

 92歳のサウジアラビア人男性は、観光で訪れたエジプトで農村に住む17歳の少女にプロポーズ。男性は、持参金として2万8000ドル(約300万円)と金のアクセサリーを約束した。

 関係者は、「少女の家庭は貧しかったので、父親は結婚を認めた」と明かすが、婚姻の申請を受けたエジプト法務省は、年齢差が25歳以上の人物との婚姻を禁止する法律を論拠に、受理を拒否したという。

 しかし、エジプトの日刊紙アルアハバル(Al-Akhbar)によると、司法当局は昨年、年齢差25歳以上の婚姻申請をした外国国籍の男性のうち、国立銀行に8000ドル(約87万円)相当を支払った173人に対して婚姻を認めているという。(c)AFP