英皇太子、祖先の借金を350年遅れで清算
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【6月11日 AFP】英国のチャールズ皇太子(Prince Charles)は10日、約350年前にチャールズ2世(King Charles II)が払い損ねた軍服の代金453ポンド3シリング(約9万5000円)を支払った。長年の借金で利子は数万ポンドに達したはずだったが、こちらは免除された。
チャールズ皇太子が支払ったのは、イングランド中部のウースター(Worcester)にあるClothiers Company社。チャールズ2世が1651年、オリバー・クロムウェル(Oliver Cromwell)率いる議会軍との戦いに向け、王軍の制服を発注していた。
同年に起きたウースターの戦い(Battle of Worcester)で、王軍の拠点となったのがウースターだ。戦いで国王に対する忠義を守ったことから、フェイスフルシティー「Faithful City(忠実な町)」としても知られる。
王軍の元拠点を訪問するためウースターを訪れたチャールズ皇太子は、同社に代金を現金で支払った。皇太子は「Clothiers Companyの社員は記憶力がいいようだ。400年近くも忘れずにいたのだから。いずれにしても、453ポンド3シリングの借金を返済しようと思ってここに来た」と話した。
同社のフィリップ・ソーヤー(Philip Sawyer)会長が代金を受け取り、皇太子に領収書を渡した。
英国放送協会(BBC)のウェブサイトでは、歴史的な経済統計データを扱う団体Institute for the Measurement of Worthの試算として、もし利子が請求されたとすれば、1651年に453ポンド3シリングだった借金は、2007年で約4万7500ポンド(約1000万円)になっていただろうと報じている。(c)AFP
チャールズ皇太子が支払ったのは、イングランド中部のウースター(Worcester)にあるClothiers Company社。チャールズ2世が1651年、オリバー・クロムウェル(Oliver Cromwell)率いる議会軍との戦いに向け、王軍の制服を発注していた。
同年に起きたウースターの戦い(Battle of Worcester)で、王軍の拠点となったのがウースターだ。戦いで国王に対する忠義を守ったことから、フェイスフルシティー「Faithful City(忠実な町)」としても知られる。
王軍の元拠点を訪問するためウースターを訪れたチャールズ皇太子は、同社に代金を現金で支払った。皇太子は「Clothiers Companyの社員は記憶力がいいようだ。400年近くも忘れずにいたのだから。いずれにしても、453ポンド3シリングの借金を返済しようと思ってここに来た」と話した。
同社のフィリップ・ソーヤー(Philip Sawyer)会長が代金を受け取り、皇太子に領収書を渡した。
英国放送協会(BBC)のウェブサイトでは、歴史的な経済統計データを扱う団体Institute for the Measurement of Worthの試算として、もし利子が請求されたとすれば、1651年に453ポンド3シリングだった借金は、2007年で約4万7500ポンド(約1000万円)になっていただろうと報じている。(c)AFP