【5月30日 AFP】スイス北部バーゼル(Basel)の動物園で29日、最近生まれた赤ちゃんゴリラの父子鑑定テストを行ったところ、父親とみられていた雄ゴリラが実は少年ゴリラに「間男されていた」ことが明らかになった。

 検査の結果、赤ちゃんの父親は、それまで考えられていた17歳の雄のKisoroではなく、わずか9歳のViatuだったことが判明。これについて動物園の飼育担当者らは「信じがたい出来事だ」と、動揺を隠せずにいるという。

 ゴリラの社会では通常、12歳以上の雄ゴリラだけが群れの中の雌ゴリラと交尾をする権利を持つとされており、今回Viatuはゴリラの社会のルールを完全に破ったことになるからだ。

 この動物園では飼育している動物に子どもが生まれるとさまざまな検査を行いデータを取ることになっており、父子鑑定はその一環として行われた。(c)AFP