【5月22日 AFP】ドイツの旅行代理店は22日、今夏に予定していた全裸で過ごすツアー旅行の中止を決めたと発表した。ツアー特別便は全裸での生活を愛好するナチュリスト(裸体主義者)の予約ですでに満席だった。

 ナチュリズム(全裸主義)は社会主義体制下の旧東ドイツでは広く認められており、極めて人気があった。そのため旅行代理店OssiUrlaub.deでは、当時の慣習を懐かしむ旧東独出身者向けに、バルト海(Baltic Sea)に浮かぶ景勝地の島で全裸で過ごす特別便の旅を企画していた。

 参加者は搭乗時には服を着たままだが、機内から残りの旅行期間中をずっと生まれたままの姿で過ごす。第1便は7月5日に東部エアフルト(Erfurt)を出発する予定で、50人の予約があった。

 OssiUrlaub.deは、メディアや同社インターネットポータルサイトへの訪問者からの「倫理的な反対」に遭い、再考した結果と説明している。

 OssiUrlaub.deは、旅行代金の全額払い戻しに応じるほか、同社の中心顧客層は着衣の旅行者だと強調しつつ、同社のほかのツアーに使える割引券も発行するとした。(c)AFP