【5月14日 AFP】(一部訂正)日本人が開発した世界最小の一人乗りヘリコプターが25日、ヘリコプター理論を考案したレオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の生誕地を飛行する。

 このヘリを開発した柳沢源内(Gennai Yanagisawa)さん(75)によると、実演飛行はフィレンツェ(Florence)近郊のヴィンチ(Vinci)で行われる。

「垂直離着陸飛行機の着想はイタリアからきたものなので、ダビンチの生誕地で飛行したいとずっと考えていた。先祖にご挨拶するようなものだと思っている。ダビンチに喜んで欲しい」と話した。

 GEN H-4と名付けられたヘリコプターは重量75キロの1人乗り。逆方向に回転する2つの回転翼を持ち、最大時速50キロで飛行できる。2月には世界最小の有人ヘリコプターとしてギネス世界記録(Guinness World Records)に認定された。この際、柳沢さんは同市を訪れ、Dario Parrini市長の歓迎を受けている。

 ルネサンスの天才・ダビンチは1452年にヴィンチで生まれ、数年をこの地で過ごした。19世紀に発見された1493年のスケッチには、垂直離着陸飛行機が描かれている。このスケッチと同様、GEN H-4にはテールローターがない。

 柳沢さんが松本市で経営する会社ではこのヘリコプターを販売しており、すでに日本で5機、米国で2機の販売実績があるという。現在のモデルは1機600万円。(c)AFP