【5月10日 AFP】子ども向けレジャーセンター建設の資金作りのために自分たちのヌード写真のカレンダーを作ったものの、売れ行きがかんばしくなく、多額の借金を抱えてしまったスペインの母親グループ。だが7日、救いの手が思わぬところから差し伸べられた。

 人口約400人のスペイン西部の小さな村Serradilla del Arroyoの母親7人は、前年11月、地元のプール、観光案内所、ベーカリーショップなどで、ほぼ全裸の写真を撮影。この写真を使った2008年版カレンダーを1部5ユーロ(約820円)で販売した。

 ところが、印刷した7000部のうち売れたのはたった1500部。印刷業者への支払いは済んでおらず、業者側は1万8000ユーロ(約290万円)の損害賠償の請求をすると通告している。

 そこに助け舟を出したのが、アマチュアが生出演するポルノサイト「Fisgonclub.com」だ。サイト上で7日、この母親グループに対し9000ユーロ(約140万円)を支援したことを発表した。また、カレンダーの在庫を一掃するべく、母親のうち5人が生出演する機会を今週にも設けるという。

 母親の1人は、同サイトに、「負債が解消されると同時に、『子どもたちがスポーツできる施設を作る』という夢に近づけた。Fisgonclub.comには本当に感謝しています」とのコメントを寄せている。 

 同サイトの広報担当者は、「目標を達成するためにエロティシズムをごく自然に活用するという姿勢を見て、この勇気ある母親たちを助けねばと思った」と語っている。

 この奮闘記を聞いて思い出すのは、1999年に英イングランド北部の中年の女性たちが白血病研究の資金作りのためほぼ全裸のカレンダーを作ったという実話だ。この話はヘレン・ミレン(Helen Mirren)主演の「カレンダー・ガールズ(Calendar Girls)」として映画化されている。(c)AFP