【4月25日 AFP】14日に携帯電話の個人所有が解禁されたキューバで、わずか10日間で契約数が約7400件に上った。国営通信会社エテクサ(Etecsa)の幹部が23日、明らかにした。

 エテクサの携帯電話部門のMaximo Lafuente副社長は、今後5年間で140万件の新規契約を見込んでいると述べた。

 キューバでは14日、ラウル・カストロ(Raul Castro)国家評議会議長が携帯電話の個人所有を正式に解禁、国民がエテクサの店舗に殺到した。

 これまでは携帯電話を使えるのは外国企業の社員か政府高官に限られていた。多くのキューバ人は使用許可をもつ人物や外国人の名義を借りて携帯電話契約を結び、政府も不法携帯電話のまん延を黙認していた。

 携帯電話の契約は、兌換ペソでの前払い金が必要とされるなど、一般市民にとっては非常に高額な出費だが、国民の多くは個人所有解禁を歓迎している。(c)AFP