【4月23日 AFP】ブラジルで前週末、神父が1000個のパーティー用風船を使って空に浮かび上がったが、ヘリウムが入った状態の風船が海に浮かんでいるのが22日発見され、生存が絶望視されている。

 Adelir de Carli神父(41)は20日に南部のパラナグア(Paranagua)から、色とりどりの風船につながれた装具に座り、防寒具とヘルメットを身につけて空に浮かび上がった。長距離トラックドライバーのための休憩所設置を呼びかけるキャンペーンの一環だが、ギネスブック(Guinness Book of Records)の認定も目指していた。

 神父は冒険家として知られており、1月にも500個の風船を使って5000メートル上空まで浮かんだとされている。しかし今回は悪天候のためブラジル南部沿岸まで風に流され、20日夜入った警察への最後の連絡で問題が起きていると訴えていた。

 当局によると、50人を動員したボート、ヘリコプター、沿岸警備艇による捜索で22日、着陸予定地点から150キロ離れたところで風船が発見された。

 神父の兄弟は、神父は経験を積んだスカイダイバーで、悪天候でも中止はしないと言っていた、とテレビに語った。

 神父が所属する教会では、同僚たちが無事を祈っている。

 今回使われた大型で厚めのゴムでできた風船は、屋外での大規模なパーティーではよくみられるものだという。(c)AFP