【4月20日 AFP】英国防省は20日声明を発表し、英国のウィリアム王子(Prince William)が交際相手のケイト・ミドルトン(Kate Middleton)さんの自宅近くにヘリコプターを着陸させたと報道されている件について、飛行訓練の一環だったと王子を擁護した。

 報道によるとウィリアム王子は3日、ミドルトンさんの両親が自宅隣りに所有する土地に、大型輸送ヘリコプター「チヌーク(Chinook)」を着陸させた。着陸については「News of the World」紙が最初に報じた。

 国防省はこの着陸について、英空軍(RAF)による王子のパイロット訓練の一環であり、戦闘地域での飛行に不可欠な技能を実践する機会を与えたものだと説明した。

 通常より短い特別な訓練コースを終えたウィリアム王子は11日、空軍大将でもある父のチャールズ皇太子(Prince Charles)から空軍記章を与えられていた。

 ミドルトンさんの自宅近くへの着陸が報じられた数日前には、いとこの結婚前夜パーティーに軍用ヘリコプターで出かけたことが報じられていた。途上で弟のハリー王子(Prince Henry)を乗せるためにヘリコプターを着陸させてもいた。

 国防省は声明で、3日の着陸は「完全に許可されたもの」で、「戦場のヘリコプター乗員は作戦訓練の重要な一部として、飛行場から離れた限定されたスペースへの着陸訓練を定期的に行っている。こうして磨かれた技術は、イラクやアフガニスタンといった紛争地域で日常的に使用される」とした上で、「着陸時間は20秒程度で、誰も乗り降りをしておらず」、「通常の出撃訓練で、必須の訓練目標を達成した」としている。

 News of the World紙によると、ミドルトンさんとその両親は邸内から、王子の飛行を見ていたという。この日、ウィリアム王子はミドルトンさん自宅から26キロ離れたハンプシャー(Hampshire)州の空軍基地から出発したという。(c)AFP