【4月16日 AFP】ポテトチップスの空き袋といえば、ゴミ箱行きと決まっている。だが、ドイツ西部のフェルデン(Vreden)にあるHamaland博物館では今週から、ギネス世界記録(Guinness World Record)に認定された世界最大の「ポテトチップスの空き袋コレクション」が展示されている。

「Snap! Towards the cultural history of a snack(パリッ!スナックの文化的歴史を探る)」と題された同展覧会には、欧州、米国、アジアからのポテトチップスの空き袋2000個が並ぶ。このコレクションは、地元住民のBernd Schikoraさんが集めたものだ。

 ポテトチップスは1853年に米国で誕生。ドイツには第二次世界大戦期に米兵が持ち込み、その後普及した。マーケット・リサーチ会社のデータモニター(Datamonitor)によれば、ポテトチップス産業は2005年に全世界で164億ドル(約1兆6600億円)の売り上げを記録している。

 Hamaland博物館のAnnette Menke館長は、「ポテトチップスの歴史はまだ十分に解明されていない。過去のポテトチップスの空き袋から、この産業の傾向が見えてくる」と話す。

 同展覧会は6月1日まで開催予定。展示物の中には、1954年ごろの典型的な西ドイツのリビングルームのレプリカもある。西ドイツがサッカーW杯で優勝したこの年、ポテトチップスが初めて同国に導入されたという。(c)AFP