【4月14日 AFP】ドイツ・フランクフルト国際空港(Frankfurt Airport)で11日、長旅で疲れた動物たちがゆっくり休める「アニマルラウンジ」がオープンした。

 ラウンジを運営するルフトハンザ・カーゴ(Lufthansa Cargo)によると、3750平方メートルの広さの中に、競走馬やポニー、サイやゾウなどの大型動物を収容できる42区画、小動物向けの39の箱、鳥小屋のほか、温度調節可能な12の個室が設置されている。

 床には滑り止め効果のあるアスファルトを採用。無用なケガを防ぎ、従来のコンクリートと比べて動物がより快適に過ごせるという。また、他の動物と接触しなくてすむパーティションや、防音効果のある区画も用意されている。ハイエナの声を聞きたくない時差ぼけ状態のオランウータンなどにとっては、ありがたい設備だ。

 このラウンジでは、親子(例えば母馬と子馬)は同じ区画に入れるなどの配慮もするという。さらに、盗難防止対策として監視カメラを設置。獣医師25人も待機している。

 同空港では毎年、1万4000匹のイヌ・ネコのほか、ポロ競技用のポニーや競走馬が1500頭、熱帯魚3000トンなどが乗り継ぎ待ちをする。トラやペンギンの姿も見られるという。(c)AFP