【4月5日 AFP】黒人公民権運動家マーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr)牧師が暗殺されて40年を迎えた4日、米テネシー(Tennessee)州メンフィス(Memphis)で追悼行事が行われ、数千人以上の出席者がキング牧師に哀悼の意を示した。

 出席した一同は牧師の偉業を称えつつ、平等の権利獲得にさらなる努力が必要だと声をそろえた。

 キング牧師の子供たちは、今は国立公民権博物館(National Civil Rights Museum)の敷地内となる牧師が凶弾に倒れた場所に花輪を供えた。

 夕刻からの追悼式典には、民主党のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員と共和党のジョン・マケイン(John McCain)上院議員の2人の大統領候補も出席し演説した。キング牧師の子供たちは貧困を根絶するために取り組みの継続を訴えた。現地警察当局は少なくとも1万人が式典に集まったと発表している。

 一方、民主党候補指名争いで優位が伝えられるバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員は式典には出席しなかったが、インディアナ(Indiana)州で開いた選挙集会の冒頭、キング牧師に黙とうを捧げた。(c)AFP