エープリルフール、仏大統領夫妻の話題が英紙記事に
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【4月2日 AFP】エープリルフールの4月1日、英国各紙はフランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領夫妻の公式訪問に着想を得た記事を掲載した。
■カーラ夫人のコートを「大量生産」
左派寄りのガーディアン(Guardian)紙は同日、「首相『大陸的な趣味の良さと洗練は生まれながらの権利だ』」との小見出しとともに、ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相が元モデルのカーラ(Carla)大統領夫人に英国人におしゃれを教えるよう求めたと報じた。フランスが売りにする「エスプリ(洗練)とウィット(機転)」と首相の各種権利拡大の政策方針を逆手に取った形だ。
今夏3か月をロンドン(London)で過ごす予定の夫人は、滞在中に英小売り大手マークス・アンド・スペンサー(Marks and Spencers)責任者と会談、3月の訪英時に夫人が着用していたディオール(Dior)のグレーのコートの大量生産について協議するという。ガーディアン紙は首相側近の話として「マークス・アンド・スペンサー版はもう少しゆったりしてジッパー付きポケットや携帯電話入れなどの実用的機能もつく」としている。
カーラ夫人はまた、英国の親たちに「子どもが7、8歳のころから食事時に赤ワイン少量を飲ませる」よう推奨するという。
前出の「側近」は、カーラ夫人は「英国人がフランス人やイタリア人に対して持っているそのほかの固定観念、フランスやイタリアではより刺激的な性生活を送っているというものについては、今のところ距離をおいているようだ」と指摘している。記事にはフランス語でエープリルフールを意味する「Avril de Poisson(4月の魚)」と付けられている。
■サルコジ大統領の身長を伸ばす?
一方大衆朝刊紙サン(Sun)は大統領夫妻の訪英で話題になった別の点に着目、「医師団、サルコジ氏を伸長へ」の見出しで、「身長を伸ばす画期的な伸長手術を受ける」と報じた。訪英時、夫人が底の平らな靴を履いていたのに対し大統領はかかとの高い靴だったことが注目を集めていた。
「患者は数時間けん引ベッドに横になり、関節周辺の骨幹にカルシウムを注入される」とサン紙は、珍しい名前の仏政府広報官Luc Bigger氏の発言を伝えた。
またサン紙は親切にも、読者の理解を助けるためとして写真と、拷問器具さながらの伸長装置の機能を紹介する図解を掲載。これにより大統領の身長は12.5センチメートル伸びるとしている。ただし施術を受けるのはスイス・ジュネーブ(Geneva)にある「Poisson d'Avril」医療センターだという。(c)AFP