【3月23日 AFP】19日に90歳で死去した英国のSF小説の巨匠、アーサー・C・クラーク(Arthur C. Clarke)さんの葬儀が22日、移住先のスリランカ・コロンボ(Colombo)で営まれた。

 スリランカ政府は、国民に対し1分間の黙とうを捧げるよう呼び掛け、地元紙は、「巨匠の最後の旅」との見出しで追悼の意を表した。

 クラークさんは生前、政治的なセレモニーや宗教めいた葬儀を望んでいなかったが、会場には多数の政治家、仏教僧や神父らが姿を見せ、親族やファンとともに埋葬を見届けた。

 クラークさんは、1956年にスリランカに移住していた。葬儀に参加した弟のフレッド(Fred Clarke)さんは、クラークさんが移住先にスリランカを選んだことについて、「兄は温かい気候と親切な人々が住むこの国を愛していた。英国の冬を40回も逃れることができて、後悔はないと話していた」と振り返った。(c)AFP/Mel Gunasekera