【3月22日 AFP】内外で「礼節ある民族」として知られてきた日本人だが、大多数がマナーの低下を嘆いている実態が朝日新聞(Asahi Shimbun)の調査で浮かび上がった。

 朝日新聞が、2月から3月にかけて国内の3000人を対象に郵送調査を実施したところ、9割以上が以前と比べて「日本人の公共マナーは低下している」と感じていることが明らかになった。

 特に「満員電車でのマナー低下」を感じるとの声が強く、「バスや電車内における携帯電話での通話」「車内での飲食」「(同)化粧」「路上喫煙」などへの不満が高かった。このほか、「ゴミを分別しない」ことへの不満も72%に上った。

 結局、「日本人はマナーをよく守る」との回答は28%にすぎなかった。

 一方、企業の信用度に関する項目で「信用できる企業が多い」と答えたのは29%で、一連の食品偽装問題や中国製餃子に殺虫剤が混入していた問題などをうけ、食品の安全への関心が高いことも明らかになった。

 調査結果は21日の同紙朝刊に掲載された。(c)AFP