【3月7日 AFP】ブラジルで、大学の入学試験に合格した8歳の少年が、小学生であることを理由に入学を拒否された。地元紙コレイオ・ブラジリエンセ(Correio Braziliense)が6日、報じた。

 ジョアン・ビクトル・ポルテリニャ・デ・オリベイラ(Joao Victor Portelinha de Oliveira)君は先週、パウリスタ大学(Paulista University)法学部の入試に合格したが、高校レベルの中等教育を受けていないため、入学資格がないと判断した大学側に入学を拒否された。

 ジョアン・ビクトル君の父親はコレイオ紙に対し、入学拒否について裁判所に提訴する予定だと語り、本人も「大学で法律を勉強したい。もう決まったことだ」と訴えた。

 母親は息子について、天才児ではないが、知性が刺激される環境で育ったと強調。「息子は普通の子。ただ刺激を受けただけ。わたしたちの議論に参加して、時事問題に興味を持ち、多くの大人と交流してきた」と語った。

 一方、ブラジルの弁護士会は、ジョアン・ビクトル君のような年齢の子どもに大学入試の受験を許可するべきではないと批判し、同国教育省に対しほかの小学生が受験することがないよう求めた。(c)AFP