【2月28日 AFP】韓国の2007年の出生数が、加速する少子高齢化に対する対策が奏功した結果、前年比4万5000人増の49万7000人に増加。過去最低の43万8000人を記録した05年以降、2年連続で増加した。

 26日の統計庁の発表によると、1人の女性が生涯に生む子供の数(合計特殊出生率)は、06年の1.13から1.26に上昇した。また婚姻数も離婚数を上回った。

 同庁は、経済状況の好転に加え、出産奨励金などが要因とみている。

 韓国では、年金の支払いが増加し、経済成長を持続させる働き手の減少を伴う少子高齢化に警鐘が鳴らされてきた。

 政府は、保育所を増設し、以前より経済的支援を積極的に行っている。

 統計庁は、出世率は増加傾向にあるものの、依然として世界最低水準に近いと警告。政府はさらに、出産を奨励し、出産に対する否定的な考えを変えたいとしている。

 李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領は25日の就任演説で、政府が少子化問題を解消するため子育ての負担を軽減していくと述べた。(c)AFP