【2月8日 AFP】7日に旧正月を迎えた中国で、風水師が子(ねずみ)年の運勢を占った。それによると国家間の緊張が高まり、自然災害が増加するという。

■安定は表面的なもの、高まる対立と水害の恐れを指摘

 風水師レイモンド・ロー(Raymond Lo)さんは2008年を次のように占った。

 今年は「土」が「水」の上にある。これは滑りやすい基礎の上にある見せかけの堅実性を意味する。ここから、一見安定性が増したように見えながら、水面下での緊張や対立が高まると考えられる。

 中国暦では60年をひとつのサイクルとみなす。つまり2008年は1948年と似た年になる。1948年はイスラエルが建国され、ベルリンの壁建設が始まった年で、いずれもその後長期にわたる対立をもたらした。

 ねずみは十二支の始めなので、子年は新たな始まりを意味する。ここから、米国、ロシア、台湾の政権に変化が起こると考えられる。またねずみは「盛んな恋愛」の象徴でもあるため、恋愛がらみの不祥事も増える。

 さらにねずみは「水」と「火」の衝突を引き起こすことで知られているため、洪水や津波の恐れもある。

■別の風水師は中国の水不足と経済発展を予言

 三代続く風水師のLee Sing-tongさんも子年を占った。

 今年、中国は水不足が懸念される。

 米国の住宅バブル崩壊と中国の金融引き締め政策により、両国の住宅市場は新しい局面に入り、住宅市場、経済ともに安定的成長を続けるとみられる。サブプライム問題は世界経済に大きな影響を与えたが、2008年の住宅市場は安定する。

 中国経済は北京五輪後もさらに発展をつづけ。2009年には史上最も繁栄する年となる。

■米大統領選も大予言

 Leeさんは米大統領選も占った。ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)候補の健康と経歴に大きな変化があるが、必ずしも大統領に選出されるとは限らないとした。一方バラク・オバマ(Barack Obama)候補については「生まれながらに指導者の資質を備えており、今後10年、政界で抜きんでた存在感を示すだろう」と述べ、大統領となる「可能性は高い」と明言した。(c)AFP