【1月27日 AFP】1人当たり1000ポンド（約21万円）の高級メニューが、ロンドン（London）の金融街「シティ」のレストランにお目見えした。景気のよい会社の高額ボーナスを当てにしたものだ。26日付け英フィナンシャル・タイムズ（nancial Times）紙が報じた。

　この高級メニューを考案したのは、「Vivat Bacchus」というレストラン。25日から予約を開始したところ、26日までに6件を超える申し込みがあったという。

「予約申込者の多くは、シティで働いている人々です。彼らは、ボーナスの時期には普段と違うものを求めるのです」とレストランの共同経営者Neleen Straussさんは言う。世界経済への不安感が広がる中にも関わらず、あまり気にせずに予約する人も多いという。

「長年の経験で分かってきたのですが、株式市場の悪いニュースが出回りはじめても、シティのお客様方は食欲を失わないのです」（Straussさん）

　メニューには、ロイヤルセルーガキャビアや、 バハマ（Bahama）産のロブスターのパスタ、和牛フィレステーキ、15種類のチーズを楽しめるチーズボード、そしてクロテッド・クリーム添えのチョコレート・スフレが含まれる。

　各コースについてくるワインは、シャトー・ラフィット・ロートシルト（Chateau Lafite Rothschild）やシャトー・ディケム（Chateau D'Yquem）など。追加料金を支払えば、さらに高級なワインにランクアップすることも可能だという。(c)AFP