【1月14日 AFP】世界で最も名高い豪華客船3隻が13日夜、そろって米ニューヨーク(New York)港を出航した。出航したのはクイーン・メリー2世号(Queen Mary 2)、クイーン・エリザベス2世号(Queen Elizabeth II)、そして初航海中のクイーン・ビクトリア号(Queen Victoria)。

 1967年に建造されたクイーン・エリザベス2世号は最後の世界1周航海中のため、これら3隻が同じ港から同時に出航するのは史上初にして最後。3隻が同時に「自由の女神(Statue of Liberty)」の横を進む中、盛大に花火が打ち上げられ、海運の歴史における輝かしい1ページに彩りを添えた。

 出航には、3隻を運航する英海運会社キュナード・ライン(Cunard Line)のキャロル・マーロウ(Carol Marlow)社長も立ち会った。同社長は報道陣に対し「3隻は初めて出会い、そして再び出会うことはない。極めて重要な出来事だ」と語った。

 12月に進水したばかりのクイーン・ビクトリア号と2004年から運航されている世界最大の客船、クイーン・メリー2世号は、ともにカリブ海に向かう。

 これが最後の世界1周となるクイーン・エリザベス2世号は、まず南米に向かう。今年11月に引退後は改装され、ドバイ(Dubai)の人工島で5つ星ホテルに生まれ変わる予定だ。(c)AFP