【1月13日 AFP】洗剤の宣伝キャラクターを演じたことで仏テレビ界では「ミスター・クリーン(ミスター清潔)」として知られるピエール・シュヴァリエ(Pierre Chevalier)氏が、住んでいるトレーラーハウス(移動住宅)が「汚すぎる」として、パリ南郊で移動住宅が集まる公園から強制退去させられそうになっている。同氏が12日、AFPに語った。

 1980年代に洗剤の広告で「ミスター・クリーン」を演じ、フランスのお茶の間でおなじみとなったシュヴァリエ氏だが、公園の新しい所有者から「所有地内のごみの山を除去するように」と書面で通達されたのを拒み、ひともんちゃくとなっている。

 新オーナーのPhilippe Waver氏は、パリ近郊エソンヌ(Essonne)県に入手した土地の「クリーン化」を図ろうと、シュヴァリエ氏が約20年住んでいるトレーラーハウスの撤去を要請している。

 シュヴァリエ氏によると、2007年8月以降、自分のパートナーが病気でこのトレーラーハウスに立ち寄れていないため、現場はひどく荒廃しているという。「確かにそれ以来、あの場所を掃除していない。けれど、最近はトレーラハウスは閉まっていて、区画は折れた木の枝や木の葉で埋まっている。汚い区画はうちだけじゃない」

 退去を拒むシュヴァリエ氏は「われわれが住んでいた時は、うちのトレーラーハウスは外も中もピカピカだった、とにかくここではみんなに愛されているし、写真を撮りたいといって呼び止められるほどだ」と付け加えた。(c)AFP