【1月9日 AFP】テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)のケレンス(Kerens)学区当局は8日、冬季休暇中に髪の毛を切って来なかったため10代の少年4人を停学処分にしたと発表した。同学区では、男子生徒の後ろ髪は襟より長くなってはいけないと規則で定められている。

 ケレンス学区のケビン・スタンフォード(Kevin Stanford)監督官によると、当局は最初、髪を伸ばしている少年たちに髪の毛をしばるよう指導したが、少年たちは従わなかったという。その後、保護者からの苦情が相次いだため、学校当局は髪の毛をしばればよいという特別措置を取りやめに。学校側は生徒たちに休暇中に髪の毛を切るよう命じ、さもなければ「深刻な結果を招く」と通告した。

 同監督官によると、度重なる反抗については最悪の場合で特殊学校への転出という罰則もありうるという。テキサス州では服装規定が厳しいのは一般的だが、こうした規定に対してたびたび異議申し立てがなされており、同州最高裁までもつれ込んだこともあるという。

 ケレンス学区では服装規定により、ほかに袖なしのシャツ、極端に細身またはぶかぶかの太いズボン、左右で異なる靴下、「破壊的」な髪型、不自然な髪の色などが禁じられている。

 86ページにおよぶ生徒手帳には、服装規定について「将来の社会生活での成功に貢献する効果的な自己表現能力を高めるためのもの」と説明されている。このほか、「衛生管理や規律を学び、堕落や安全上の問題を避け、権威に敬意を払うことを学ぶことが目的である」と述べられている。(c)AFP