【1月3日 AFP】オーストラリアで、ニワトリの卵と間違えてゴルフボールを飲み込んだニシキヘビが緊急手術を受けた。手術を行った獣医師が3日、明らかにした。

 クイーンズランド(Queensland)州カランビン自然動物公園(Currumbin Wildlife Sanctuary)の獣医師マイケル・パイン(Michael Pyne)氏は、「手術をしなかったらヘビは確実に死んでいただろう」と語る。

 前年12月下旬、ある夫婦が自宅の敷地内で、体長1メートルほどのニシキヘビを発見したが、そのヘビには4つのコブがあった。夫婦は卵を抱きたがるめんどりを落ちつかせるため鶏小屋の巣にゴルフボール4つを置いておいたことを思い出し、ヘビがそれを飲み込んだことに気づいて同公園に「搬送」した。

「ゴルフボールはヘビの体内の最深部まで到達しており、手術をしなければ苦痛を伴う緩慢な死が待っていた。レントゲン写真にもゴルフボールがはっきりと映っていた」(パイン氏)

 パイン氏によると、このヘビは人間に危害を加えることはない。術後の経過は良好で、まもなく発見された場所に近い野生地に放たれるという。パイン氏は、「ヘビを発見した夫婦は、ヘビが入り込まないように鶏小屋を改良する必要がありそうだ」と述べた。(c)AFP