【12月28日 AFP】ウルグアイのタバレ・バスケス(Tabare Vazquez)大統領は27日、5年以上同居している同性愛カップルにも異性婚夫婦と同等の法的権利を認める法令に署名した。新法が来年1月1日に発効すれば、ウルグアイは中南米で初めて同性愛者の「結婚」を法的に認める国となる。

 新法は、継続して5年以上同居しているカップルについては、性別に関わらず共有財産権や相続権など婚姻関係にある夫婦と同等の社会的利益を保障するもの。対象となるのは「婚姻関係になくとも、互いへの愛情を基本とした肉体関係を伴う同居生活を安定的かつ継続的に営むカップル」で、カップルの性別、社会的身分、出自、性的嗜好(しこう)は問われない。

 法案をめぐり上下両院で激論が展開されたが、最終的に与党左派連合の賛成過半数で可決された。
 
 国家として同性愛者カップルの法的権利を認めたのは中南米ではウルグアイが初めてだが、地方自治体レベルではメキシコのメキシコ市(Mexico City)、ブラジルのリオグランデドスル(Rio Grande do Sul)州、アルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)、ビジャ・カルロス・パズ(Villa Carlos Paz)、リオネグロ(Rio Negro)州などが同性婚を認めている。(c)AFP