一見さんお断り、セレブ限定ソーシャルネットワーキングサービス「aSmallWorld」
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【12月26日 AFP】スーパーモデルのナオミ・キャンベル(Naomi Cambell)やデザイナーのジャンシャルル・ド・カステルバジャック(Jean-Charles de Castelbajac)などの有名人や富裕層限定の「セレブ」向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「aSmallWorld.net」が話題を集めている。
「aSmallWorld」は、一定の水準を保つために入会基準を設けてあり、参加するには認められた会員からの推薦が必要だという。ウェブサイトにも「参加なさりたい場合は、会員であるご友人などから推薦をもらってください。会員である友人がいらっしゃらなければ、ご遠慮いただきます」と記載されている。
このSNSに参加を希望している人は、長期間待つ必要があるだろう。同じSNSでも入会基準がそれほど厳しくないフェースブック(Facebook)は毎週200万人もの新規入会者があるのに比べ、「aSmallWorld」の会員数はわずか26万5000人となっているからだ。
「aSmallWorld」は2004年、ニューヨーク(New York)でスウェーデン人の銀行家Erik Wachtmeister氏が始めた。同氏は、仕事の関係で米国と欧州を往復する生活をしており、どこに行っても同じような顔ぶれに会うことが多かった。
そのなかで、同氏は同じような趣味や要望、願望などを共有できる人々のコミュニティーの存在に気づいた。そこで、この富裕で教養あふれる人々が、世界各国の高級ホテルやレストラン、パーティーなどの情報をやり取りできるフォーラムを作ろうと思い立ったという。「aSmallWorld」の会員には、ログインをめったにしないような有名人もいるが、富裕層などはこのSNSを通じてビジネス上の友好関係を広げることを求めている。
■求められるのは「品格」
会員でいるためには、厳しい基準に従わなければいけない。意見交換はもっぱら英語で行われ、もちろん完璧な英語でなければいけない。下品な行いや不寛容、人種差別的または卑猥な表現はすべてタブーだ。
どんなにささいな違反行為も、10人のウェブ管理人が責任をもって即座に対応する態勢をとっている。これが非常に効果を発揮しているようで、インターネット上でしばしば見られるような悪意のある投稿などはこのサイト上では見られない。このフォーラム上で行われる議論は、例えばダイヤモンドはどこで買うのがよいかなど、実用的な目的で行われることもある。
一方、「aSmallWorld」には、必ずしも良い面ばかりがあるわけではない。ある北欧出身の女性会員は、6か月前にこのサイトで知り合った男と同棲をするところだったが、直前になってこの男が他の会員にもプロポーズをしていたことが発覚するということがあった。
現在、「aSmallWorld」は、その会員を対象にした一流ブランドからの広告収入を期待している。そのためには、海外旅行やカクテルパーティーの合間でも、サイトにアクセスしてくれる会員を増やす必要が求めらている。
また「aSmallWorld」は唯一の存在ではない。ユーザーは、サイトの排他性は解釈の問題との見解を示すかのようにフェイスブック(Facebook)のような他のSNSにもメンバー登録をしている。(c)AFP/Pascale Mollard-Chenebenoit
「aSmallWorld」は、一定の水準を保つために入会基準を設けてあり、参加するには認められた会員からの推薦が必要だという。ウェブサイトにも「参加なさりたい場合は、会員であるご友人などから推薦をもらってください。会員である友人がいらっしゃらなければ、ご遠慮いただきます」と記載されている。
このSNSに参加を希望している人は、長期間待つ必要があるだろう。同じSNSでも入会基準がそれほど厳しくないフェースブック(Facebook)は毎週200万人もの新規入会者があるのに比べ、「aSmallWorld」の会員数はわずか26万5000人となっているからだ。
「aSmallWorld」は2004年、ニューヨーク(New York)でスウェーデン人の銀行家Erik Wachtmeister氏が始めた。同氏は、仕事の関係で米国と欧州を往復する生活をしており、どこに行っても同じような顔ぶれに会うことが多かった。
そのなかで、同氏は同じような趣味や要望、願望などを共有できる人々のコミュニティーの存在に気づいた。そこで、この富裕で教養あふれる人々が、世界各国の高級ホテルやレストラン、パーティーなどの情報をやり取りできるフォーラムを作ろうと思い立ったという。「aSmallWorld」の会員には、ログインをめったにしないような有名人もいるが、富裕層などはこのSNSを通じてビジネス上の友好関係を広げることを求めている。
■求められるのは「品格」
会員でいるためには、厳しい基準に従わなければいけない。意見交換はもっぱら英語で行われ、もちろん完璧な英語でなければいけない。下品な行いや不寛容、人種差別的または卑猥な表現はすべてタブーだ。
どんなにささいな違反行為も、10人のウェブ管理人が責任をもって即座に対応する態勢をとっている。これが非常に効果を発揮しているようで、インターネット上でしばしば見られるような悪意のある投稿などはこのサイト上では見られない。このフォーラム上で行われる議論は、例えばダイヤモンドはどこで買うのがよいかなど、実用的な目的で行われることもある。
一方、「aSmallWorld」には、必ずしも良い面ばかりがあるわけではない。ある北欧出身の女性会員は、6か月前にこのサイトで知り合った男と同棲をするところだったが、直前になってこの男が他の会員にもプロポーズをしていたことが発覚するということがあった。
現在、「aSmallWorld」は、その会員を対象にした一流ブランドからの広告収入を期待している。そのためには、海外旅行やカクテルパーティーの合間でも、サイトにアクセスしてくれる会員を増やす必要が求めらている。
また「aSmallWorld」は唯一の存在ではない。ユーザーは、サイトの排他性は解釈の問題との見解を示すかのようにフェイスブック(Facebook)のような他のSNSにもメンバー登録をしている。(c)AFP/Pascale Mollard-Chenebenoit