【12月20日 AFP】米タイム(Time)誌は19日、その年最も活躍したとされる人物を選ぶ年末恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を選んだ。欧米的な自由と民主主義を犠牲にしても国内の安定を達成したことが評価された。

 同誌によると、「パーソン・オブ・ザ・イヤー」は世界を形成する最も影響力のある団体や個人を評価するというものではないという。

 同誌のリチャード・ステンゲル(Richard Stengel)編集長は、プーチン大統領が選ばれたのは、「われわれの心象地図からすでに抜け落ちていた」国を作りかえたためで、「自由主義国家が重視する主義主張を犠牲にし、国家の安定のためにたぐいまれなリーダーシップを発揮してロシアを大国の地位に戻した。ロシア史上、そのようなリーダーシップを持つ人物はあまりいない」と記している。

 同編集長はまた、プーチン大統領は「ロシアを21世紀の非常に重要な基軸とした」とも評価した。(c)AFP