【12月4日 AFP】競売大手ボナムズ(Bonhams)が3日にロンドン(London)で開催したオークションに、現存する世界最古のロールス・ロイス(Rolls-Royce)が出品され、352万1500ポンド(約8億円)で落札された。

 このロールス・ロイスは1904年製で10馬力。今回のオークションで、2つの最高落札価格の記録を塗り替えた。1つはロールス・ロイスとしての落札価格、もう1つは1905年以前に製造された車としての落札価格だ。ロールス・ロイスとしては1912年製のSilver Ghost Double Pullman Limousineの148万ポンド(約3億3600万円)、1905年以前に製造された車としては1884年製のド・ディオン・ブートン(De Dion Bouton)の176万ポンド(約4億円)が、それぞれ過去の最高落札額だった。

 予想落札価格の約2倍となった額で落札したのは、英国人のコレクターだという。

 同車は、名高いクラシックカーのイベント「London to Brighton Veteran Car Run」に出走できる唯一のロールス・ロイス。1904年にパリ(Paris)で初めて公開され、1905年2月にロンドンで行われた自動車ショー「Olympia Show」に展示された。(c)AFP