【11月17日 AFP】過激なスポーツを愛する1人のファンが16日、警察のスピード違反取締装置をものともせず、映画『キャノンボール(Cannonball)』さながらの走りで全米横断の最速記録を樹立したことを明らかにした。

 13州を31時間4分で走破し、以前の最速記録を1時間以上も短縮したと主張するのはアレックス・ロイ(Alex Roy、35)さん。訴追を避けるため、自らの快挙について1年間も口を閉ざしていた上、今も記録達成の具体的な日付を明言していない。

 大のクルマ好きでラリーにも出場するロイさんは、東海岸のニューヨーク(New York)から西海岸カリフォルニア(California)州サンタモニカ(Santa Monica)まで、4496キロの距離を平均時速145キロで一気に走り抜けた。最高時速257キロに達する豪快な走りで、1983年に打ち立てられた32時間17分の記録を大幅に更新したという。

 ネズミ取りを警戒して愛車にGPSを搭載していたが、「道中には料金所や曲がり角が数えるほどしかなく、あまり意味がなかった」とテレビのインタビューでは答えている。

 ロイさん本人いわく、普段は安全運転を心がけており、スピード違反で取り締まられたのはこの5年間で1度だけだという。(c)AFP