【11月15日 AFP】豪大衆紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)は15日、同国最大の都市シドニー(Sydney)のサンタクロースたちが、伝統的な笑い声「ホッホッホー(ho ho ho)」を使用しないよう勧告を受けたと報じた。

 人材派遣会社から派遣されるサンタクロースの1人が同紙に、「ホッホッホー」ではなく「ハッハッハー(ha ha ha)」と笑うよう会社から指導されたと話したという。理由は、「ホッホッホー」の発音が「売春婦」を意味する米俗語「ホー(ho)」に極めて似ていることから、女性に不快感を与えたり、子どもたちを怖がらせかねないとの配慮からだとしている。

 これに対し、児童の男女区別扱いに反対する活動団体「Kids Free 2B Kids」を運営するジュリー・ゲール(Julie Gale)さんは、「勘弁して」と呆れ顔だ。

 「われわれが問題にしているのは小さな子どもですよ。彼らは『ホッホッホー』に裏の意味があるかどうかなんて理解しませんし、理解するべきでもありません。サンタを放っておいてあげて」(ゲールさん)

 報道について、米国に本社を置く人材派遣会社「Westaff」の在豪広報部は、同社がサンタクロースの伝統的な笑い方を禁止したという点には「語弊がある」と反論し、笑い方については派遣するサンタクロース各自の判断に任せていると説明した。(c)AFP