【11月7日 AFP】北京(Beijing)の中心部で、世界最大となる観覧車の建設が始まった。英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が6日、伝えた。

 同紙によると、2009年完成予定の大観覧車「Beijing Great Wheel」は北京中心部の朝陽公園(Chaoyang Park)に建てられ、直径208メートルの大観覧車から「北京の街を臨む最高の眺望」を提供するという。

 北京では悪名高い大気汚染が原因で、視界がわずか数百メートルに低下することがあるため、最上部からの眺めについては問題として懸念されている。

 この観覧車は、シンガポールに拠点を置くグレート・ホイール(Great Wheel)社が総工費9900万ドル(約113億3600万円)をかけて建設。完成すると、同社がシンガポールに建設中の直径165メートルの観覧車をはるかに上回ることになる。現在、世界で最も高い観覧車のロンドン・アイ(London Eye、135メートル)も軽くしのぐ。

 グレート・ホイール社のウェブサイトによると、観覧車は北京五輪開幕直前の2008年8月1日に運転を開始する予定だったが、チャイナ・デーリー紙は同社の関係者の話として、デザイン上の問題から遅延が生じたと伝えている。

 この件について、同社のコメントは得られていない。

 同社ウェブサイトによると、この観覧車では40人乗りのキャビン48台が回転するという。(c)AFP