【10月24日 AFP】ドイツ東部のライプチヒ(Leipzig)近郊のHeuersdorf村で22日、750年前の巨大な石造りの教会を12キロ先まで台車で移動させる大プロジェクトが開始された。

 この教会が建っていた場所には、発電所の燃料となる亜炭が広範囲にわたり埋蔵されていたことから、移転が決定した。

 重量660トンの教会の建物は土台から1.5メートルの高さまで持ち上げられると、木製の台車に載せられた。台車はゆっくりと移動し、移転先のBorna村には31日に到着の予定。

 地元の炭鉱会社Mibrag社が、この村を含む地域で亜炭を採鉱する権利を得る代わりに、教会を移転させることで同意した。計300万ユーロ(約4億9000万円)が投じられ、移動ルート上にある59世帯が引越しを余儀なくされた。(c)AFP