【10月13日 AFP】オランダで12日、マジックマッシュルームの販売が禁止される見通しとなった。リベラルな麻薬政策で知られる同国への旅行客にとっては悩みの種となりそうだ。

 オランダの保健相と法相は同日、薬物に関する法律改正で、幻覚作用のあるマッシュルームの販売と栽培を禁止することで合意と発表した。

 今回の法律改正の背景には、旅行客による薬物関連事件の多発とマジックマッシュルームの安全性自体について議論が続いていることがある。

 同国保健省の報道官は、「幻覚作用のあるマッシュルームに関連した事件が2004年の55件から昨年は128件に急増。今年もすでに100件を超えている。その多くはアムステルダム(Amsterdam)で起きていると救急当局からの報告があった」と述べる。

 今年3月には、17歳のフランス人少女がアムステルダム市内の橋から飛び降りて死亡。マジックマッシュルームを食べていたとされるが、事故との正式な因果関係は確認されていない。(c)AFP