【10月11日 AFP】動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of AnimalsPETA)は11日、2007年ミス・ユニバース(Miss Universe 2007)世界大会優勝者、森理世(Riyo Mori)さん(20)に対し、毛皮の着用を中止するよう求めるキャンペーンを始めた。

 森さんは今年メキシコ市(Mexico City)で開催された同大会で、毛皮のロングコートを着て登場した。これに対し、PETAが森さんの事務所へ問い合わせを行ったが、コメントを拒否されたため、PETA側は支持者に森さんへEメールを送るよう呼び掛けた。

 さらに、PETAは「ミス・ユニバースとしてあなたは良い見本を示すことが期待されている。あなたの美しさが表面的でないことを証明してください」という内容の手紙を森さんに送った。「毛皮を着るという選択は、数十匹の動物の死について直接的な責任を負う。そればかりか、あなたが動物の生命はファッションより重要でないと考えていると明言していることになる」とPETA。

 また、森さんのウェブサイトに中国にある犬猫の毛皮工場のグロテスクな映像をリンクするよう勧めている。

 森さんは現在ニューヨーク(New York)を拠点にしており、現地ミス・ユニバース事務所は取材に応じていない。

 ダンサーとしてブロードウェー(Broadway)に出演するのが夢だという森さんは、ミス・ユニバースとしてエイズ(HIV/AIDS)撲滅運動に取り組みたいと話している。(c)AFP