【10月8日 AFP】今年で174回目を迎えたドイツ・ミュンヘン(Munich)の世界最大級のビールの祭典「オクトーバーフェスト(Oktoberfest)」は、7日に閉幕した。実行委員会によれば、参加者数は減少したが、ビールの消費量は増加したという。

 2007年の参加者数は620万人で、2006年より約30万人減少した。しかしビールの消費量は10%の増加を見せ、670万リットルに上った。

 関係者によれば、会場で主にアルコール過剰摂取などで治療を受けた人の数は7363人で2006年より約500人減少したという。また、ビール以外に消費されたのは、山のようなソーセージとともに、2006年より2頭多い、牛104頭だった。

 Gabriele Weishaeupl実行委員長によれば、来場者の15%は海外からで、イタリアから訪れた人の数が最も多かったという。しかし、この祭典は、米国、英国、カナダ、オーストラリア、東欧でも徐々に人気が上がっている。

 今回の祭典は、太陽電池パネル、省エネルギーの電球、再生可能な資源からの電力を用い、使い捨ての皿やコップの使用を禁止することで、環境保護を最優先事項とした。

 第1回目のオクトーバーフェストは、バイエルン(Bavaria)皇太子、後のルートヴィッヒ1世(Ludwig I)と、ザクセン=ヒルトブルクハウゼン(Saxony-Hildburghausen)公国の王女テレーゼ(Princess Therese)の結婚を祝って、1810年に開催された。これまで、開催中止となったのは、わずか24回のみで、原因は戦争やコレラの流行だった。(c)AFP