【9月26日 AFP】ネパール山岳協会(Nepal Mountaineering Association)が、近年になって相次いでいる世界最高峰エベレスト(Mount Everest、チョモランマ)での「冒涜行為」の規制に乗り出した。

 前年には標高8848メートルのエベレスト山頂で、地元登山家が数分の間、裸体になり「ヌードの最高地点記録」を公言したことから、地元民らの怒りをかった。

 さらに今年初頭にも、オランダの男性が下着一枚で山頂制覇を目指すとした珍記録に挑戦。

 最近、ネパール人の間では「残る世界記録はエベレスト山頂での出産だけだ」とのジョークが取り交わされている。

 このような事態について、エベレストへの登山許可証を発行するネパール山岳協会のAng Tsering Sherpa会長は、「ネパール人にとって、エベレストは宗教的にも神聖な山だ」と憤る。

 AFP記者に「エベレスト山頂で、服を脱ぐような行為は止めさせねばならない」と語り、「今後、エベレストでの『世界記録』に挑戦する場合は、山岳協会に事前申請を行ってもらう」と規制への意気込みを示した。(c)AFP