【8月24日 AFP】性転換手術や整形手術を生中継するリアリティ番組が、「単なる視聴率稼ぎに過ぎず、社会によい影響をいっさい与えない番組」として、中国国内で放送禁止になった。新京報(Beijing News)が24日、当局筋の話として報じた。

 報道によると、国家ラジオ・映画・テレビ総局が前日23日、各テレビ局に対し、このようなリアリティ番組の制作を禁止するとともに、現在放送中の番組の即刻中止を要請する文書を発行。目的は、テレビ局の信頼性を守り、社会に対する肯定的な影響力を維持することだという。同総局は中国国内のラジオやテレビを監視する部局。

 中国国内では近年、性転換、整形などの手術を取り上げたリアリティ番組が人気を博している。その大部分は、スタジオに集まった観覧者が、医療機関との生中継で手術風景を見るという形式。

 2004年には、32歳の男性が性転換手術を受ける番組が高視聴率を収めた。男性は両性具有で、10歳のときに男性として生きることを決めたものの、それから22年を経てやはり女性として生きていきたいと望むようになったという。(c)AFP