【8月5日 AFP】中国国家観光局(China National Tourism Administration)によると、2007年上半期に同国を訪れた外国人観光客は1200万人を超え、このペースが続けば通年の外国人観光客の数は過去最高となる見通しだ。

 上半期の外国人観光客の数は前年同期を18%上回り、通年では前年記録した過去最高の2200万人を超えるとみられる。

 中国では2008年の北京五輪、2010年の上海国際博覧会(Shanghai World Expo)などを控えており、観光産業の好調は今後も数年間は続くとみられる。

 世界観光機関(World Tourism Organization)は中国は2014年までにはフランスを抜いて外国人観光客の数が世界一となるとみている。

 国営新華通信社(Xinhua News Agency)が4日に発表した中国国家観光局の統計によると、上半期の香港、マカオ、台湾を除く外国からの観光客による同国国内での出費額は180億ドル(約2兆1200億円)と、前年同期を13.1%上回った。

 また上半期には、韓国人観光客は30%、インド、ロシア人観光客は16%前後増加した。このほか、オーストラリア、英国、カナダ、フランス、ドイツ、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、米国からの観光客もそれぞれ10%以上増加した。

 2008年8月8日から24日まで開催される北京五輪では、50万人の外国人観光客を見込んでいる。(c)AFP