目標はエベレスト制覇、究極の登山ツアー
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【7月23日 AFP】世界最高峰のエベレスト(Everest、標高8848メートル)登頂を目指す人が増えている。かなりの登山経験をもち、理解ある上司がいて、4万ドル(約480万円)プラス・アルファを支払う用意がある人なら、ニュージーランド出身のベテラン登山家ラッセル・ブライス(Russell Brice)さん(55)の指導で、エベレスト制覇の夢を叶えることができるかもしれない。
今年の春、世界最高齢で登頂に成功した柳沢勝輔(Katsusuke Yanagisawa)さんもブライスさんのチームに加わっての快挙達成だった。
1953年にエドモンド・ヒラリー(Edmund Hillary)卿とシェルパのテンジン・ノルゲイ(Tenzing Norgay)が世界初登頂に成功して以来、延べ3000人がエベレストに登頂。この春のシーズンには過去最高の約530人が頂上に到達した。
ただ、エベレスト登山が極めて困難で、命を落とす危険性さえあることには変わりはない。この春は7人の登山家が死亡、昨年は11人が命を落とした。
標高8000メートルを超える「死のゾーン」にさしかかると、肺に入ってくる空気は平地のわずか3分の1になり、自分の限界をこえたり、天候の急激な変化、事故などに遭って命を落とす人が後を絶たない。
ブライスさんは登山者に対し、事前の徹底的な健康診断と過去の登山歴の申告を求め、「たとえ頂上まであと数メートルの地点で引き返すことになったとしても、命令には従う」という誓約書を書かせている。
登頂にかかる費用はツアー主催社によって異なるが、受ける支援を最低限に押さえて北ルートを使った場合でも7500ドル(約90万円)、標準的な支援を受ける場合には3万ドル(約360万円)ほどかかる。
南ルートで登頂する場合は、そこに約1万から1万2000ドル(約120万から144万円)上乗せされる。ブライスさんのツアー料金は標準で4万2000ドル(約500万円)。フル装備支援で南ルートを取るツアーは6万5000から7万ドル(780万から840万円)になることもあるという。
高地への順応と訓練登山に2か月を費やした後、5日がかりで頂上に挑む。
登山客を支援するシェルパのチームは非常に重要だ。ブライスさんがこの春に手配したシェルパは70人あまり。シェルパがいなければほとんどの人は頂上まで到達できないとブライスさんは言う。
ブライスさんとシェルパチームの助けを受け頂上を制覇した登山家はこれまで219人。
「人がエベレストに登る理由は説明できない。動機はさまざまだ」と語るブライスさんは、冒険的なスポーツや旅行が最近ブームになっていることが大きいのではと指摘する。(c)AFP
今年の春、世界最高齢で登頂に成功した柳沢勝輔(Katsusuke Yanagisawa)さんもブライスさんのチームに加わっての快挙達成だった。
1953年にエドモンド・ヒラリー(Edmund Hillary)卿とシェルパのテンジン・ノルゲイ(Tenzing Norgay)が世界初登頂に成功して以来、延べ3000人がエベレストに登頂。この春のシーズンには過去最高の約530人が頂上に到達した。
ただ、エベレスト登山が極めて困難で、命を落とす危険性さえあることには変わりはない。この春は7人の登山家が死亡、昨年は11人が命を落とした。
標高8000メートルを超える「死のゾーン」にさしかかると、肺に入ってくる空気は平地のわずか3分の1になり、自分の限界をこえたり、天候の急激な変化、事故などに遭って命を落とす人が後を絶たない。
ブライスさんは登山者に対し、事前の徹底的な健康診断と過去の登山歴の申告を求め、「たとえ頂上まであと数メートルの地点で引き返すことになったとしても、命令には従う」という誓約書を書かせている。
登頂にかかる費用はツアー主催社によって異なるが、受ける支援を最低限に押さえて北ルートを使った場合でも7500ドル(約90万円)、標準的な支援を受ける場合には3万ドル(約360万円)ほどかかる。
南ルートで登頂する場合は、そこに約1万から1万2000ドル(約120万から144万円)上乗せされる。ブライスさんのツアー料金は標準で4万2000ドル(約500万円)。フル装備支援で南ルートを取るツアーは6万5000から7万ドル(780万から840万円)になることもあるという。
高地への順応と訓練登山に2か月を費やした後、5日がかりで頂上に挑む。
登山客を支援するシェルパのチームは非常に重要だ。ブライスさんがこの春に手配したシェルパは70人あまり。シェルパがいなければほとんどの人は頂上まで到達できないとブライスさんは言う。
ブライスさんとシェルパチームの助けを受け頂上を制覇した登山家はこれまで219人。
「人がエベレストに登る理由は説明できない。動機はさまざまだ」と語るブライスさんは、冒険的なスポーツや旅行が最近ブームになっていることが大きいのではと指摘する。(c)AFP