【7月11日 AFP】敷地面積6.5エーカー(約2万6000平方メートル)、寝室29室、3つのプール、テニスコート、最新鋭のホームシアター、ディスコルームなど、自尊心の高い大金持ちの心をくすぐる設備をすべて備えたビバリーヒルズの大豪邸が9日、売りに出された。価格はなんと、1億6500万ドル(約200億円)。

 この邸宅は、米新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハースト(William Randolph Hearst)とその愛人の女優マリオン・デイビス(Marion Davies)の住まいだったことで有名。ハーストは1947年に約12万ドル(約1460万円)でこの邸宅を購入。今から20年前に2500万ドル(約30億3500万円)で売りに出されたが、結局売却されなかった。

 10日付けのロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙によると、郊外にあるこの邸宅は、住居棟4棟と従業員用の住宅およびコテージからなる。ビバリーヒルズの不動産販売業者、ジェフ・ハイランド(Jeff Hyland)氏は同紙に対し、「1世代で1度しか市場に出回らないような邸宅だ」と指摘した。

 また、同紙が不動産販売業者のスティーブン・シャピロ(Stephen Shapiro)氏の話として伝えたところによると、売主は投資家のレオナルド・ロス(Leonard Ross)氏。1976年に購入したが、現在は「ライフスタイルの変革」を模索しているため売りに出したという。

 この豪邸は、モンタナ(Montana)州の1億5500万ドル(約188億円)、コロラド(Colorado)州アスペン(Aspen)の1億3500万ドル(約164億円)の物件をしのぎ、全米で最も高額な不動産物件となった。(c)AFP