【7月7日 AFP】世界各国から選ばれた人々がテレビゲームの腕を競う「Electronic Sports World Cup」がパリで、5日から4日間の日程で開催されている。

 世界51か国、50万人の中から選ばれた約700人の精鋭が、18万ドル(約2200万円)の賞金を賭けて、仮想現実界で熱い戦いを繰り広げる。「電子スポーツ」ともいわれるビデオゲーム業界の隆盛を反映した催しだ。

 競技者たちは「テニス選手のラケット」に匹敵するほど大切な自前のキーボードとマウスを持参。コンピューター本体は公平を期すために主催者側から提供され、「カウンターストライク(Counter-Strike)」、「プロ エヴォリューション サッカー6(Pro Evolution Soccer 6)」、「Quake IV」などのゲームで対戦する。

 ビデオゲーム人気が高まるにつれ、プロのゲーマーも登場。「リアル」のハンドル名で出場するノルウェーのSvanevik Sondreさんは、業界大手のSennheiser社やRazer社、それにQpad社とスポンサー契約を結んでいる。 Sondreさんには毎月、「正確な金額はいえないが1000ユーロ(16万円)以上、生活するには十分な」給料が支払われているという。Sondreさんのチームは、カウンターストライクの部門で前評判が高く、本人も「われわれは1週間に4日、4時間練習した。大会前はさらに集中して準備してきた」と意気込んでいる。

 観客は通算で4-5万人が見込まれており、対戦を観戦したり、自らトーナメントに参加したり、新製品を体験したりできる。この大会を主催するGames-Services社のMatthieu Dallon社長によると、韓国と米国にはテレビゲーム専用チャンネルがあり、韓国でのゲームソフトの売上げは年間200万ドル(約2億5000万円)にも上っているという。(c)AFP