【6月28日 AFP】仏調査会社キャプジェミニ(Capgemini)と米投資銀行メリルリンチ(Merrill Lynch)が27日に発表した調査結果によると、世界の億万長者の数が前年比8.3%増となり、世界の約950万人が100万ドル(約1億2千万円)以上の金融資産を持っているとの結果が出た。富裕層(High Net Worth IndividualsHNWIs)が増えたのは、世界経済の成長と株価の上昇が理由とみられる。

 調査会社によると、全950万人の総資産は37.2兆ドル(約4500兆円)となり、前年比で11.4%増。新しく億万長者のリストに名を連ねたのは、シンガポール、インド、インドネシアやロシアの資産家が多い。

 2006年は、豊かさの鍵となる実質GDPと株価の時価総額が急激に発達し、富裕層の増加および富裕層の資産の増加につながったという。
 
 調査結果によると、3000万ドル(約36億円)以上の資産を持つ超富裕層は2006年に11.3%増え、世界で94970人となった。また、2005年に比べると超富裕層の金融資産は16.8%増加しており、富裕層のもとに財が集中する傾向が浮き彫りとなった。(c)AFP