【6月18日 AFP】英人材コンサルティング会社Mercer HRは18日、「海外駐在員の生活費が最も高い都市はモスクワ(Moscow)」との調査結果を発表した。同調査でモスクワが1位になるのは2年連続。

 同調査は、全米で最も生活費が高いニューヨークを基準として、住居、交通、食糧、衣料、家庭用品、娯楽などの200以上項目で、世界143都市の生活費を比較したもの。
 
 1位のモスクワは、ニューヨーク比プラス34%だった。2006年の調査結果に対し11%弱の上昇で、Mercer HRは原因を「家賃の急上昇」と「ルーブルの対ドル相場が上昇したこと」としている。

 上昇率でモスクワをはるかに凌ぐ結果となったのが、ロンドンだ。ニューヨーク比プラス26.3%は、ドル安も手伝って2006年から16%増。順位も、5位から2位に上がった。

ニューヨークは、「家賃上昇」や「ポンド高ドル安」が理由で、ロンドンとの比較対象になることが多い。

 なお、3位は22.4%のソウル(Seoul)、4位は22.1%の東京、5位は19.4%の香港(Hong Kong)だった。日本の都市でほかに「生活費高」とされたのは大阪で、プラス8.4%で8位に入っている。(c)AFP