ウィリアム王子、母ダイアナとの思い出を語る
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【6月15日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William)は14日、来月行われる故ダイアナ妃(Princess Diana)追悼コンサートを控え、母が「どんなに素晴らしい人だったか」を思い出して欲しいと語り、過熱する報道に自重を求めた。
ウィリアム王子はヘンリー王子(Prince Henry)と共に、「コンサート・フォー・ダイアナ(Concert for Diana)を企画。生きていれば46歳の誕生日となる7月1日に、ロンドンで開催する。王子は、このイベントでダイアナ妃の優しさが人々の記憶によみがえるだろう、と述べた。
ダイアナ妃の死去10周年を追悼するこのコンサートでは、エルトン・ジョン(Elton John)やデュラン・デュラン(Duran Duran)など、ダイアナ妃が好きだったアーティストが演奏する。24歳になるウィリアム王子はBBC(BBC)のインタビューに答え、母が見たら「とても喜ぶだろう」と語った。
ダイアナ妃はウィリアム王子の父、王位継承者のチャールズ皇太子(Prince Charles)と1996年に離婚している。
王子は、「10年もたつと悪い噂も出回って、まるで皆、彼女の残した功績や優しさを忘れてしまったかのようだ。何を言われても、もう母は自分を擁護できない。この機会に母の素晴らしさを思い出してほしい」と述べた。
ウィリアム王子は、音楽はダイアナ妃の癒しで、王子らが小さい頃には部屋で踊っているのをよく見かけたという。さらに、何をするにも「心を込めて」行い、「人を助けるのが好きだった」と話した。
22歳のヘンリー王子も、母との私的な思い出が残っているのは「たいへん幸運なこと」と述べたうえで、「たとえ母が酷評されても、私的な思い出はそのまま残ると思いたい」と語った。
両王子は現在英陸軍に所属しており、先日の米NBC(NBC)のインタビューでハリー王子は、母の死について「考えない日はない」と語った。
ダイアナ妃は1997年8月31日にパリで自動車事故に遭い、恋人ドディ・アル・ファイド(Dodi Al Fayed)氏と、運転手のアンリ・ポール(Henri Paul)氏と共に亡くなった。当時ウィリアム王子は15歳、ヘンリー王子は12歳だった。
死亡事故原因を究明する審問会は、今年中に開始される見通し。(c)AFP