71歳の元中学校教師、世界最高齢でエベレスト登頂に成功
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【5月30日 AFP】71歳の元中学校教師、柳沢勝輔(Katsusuke Yanagisawa)さんが「世界最高齢」で世界最高峰のエベレスト(Everest、中国名チョモランマ、8848メートル)への登頂に成功した。
22日にエベレストに登頂した柳沢さんは、2006年5月に70歳と7か月13日で登頂した神奈川県の男性を抜いて世界最高齢となった。
■出発の3週間前まで家族には明かさず
柳沢さんは、2006年に世界第6位の高峰であるヒマラヤのチョーオユー(Cho Oyu、8201メートル)に登頂した際、次の目標をエベレストに定めていた。「私のヒマラヤン・ドリームの幕を引く登山だったはずが、登山ガイドがチョーオユーの頂上からエベレストを指さした時に、気が変わった」という。
今回は、著名な登山家ラッセル・ブライス(Russel Brice)氏が隊長をつとめるニュージーランドの登山隊の公募に応じたもの。「頂上に立てたのもブライス氏と彼のスタッフのおかげです」と柳沢さんは語る。
当初、登山隊のメンバーは柳沢さんが登頂できるとは思っていなかった。柳沢さんと共に頂上を踏んだデンマークの登山家Mogens Jensenさん(34)は、「ペースからして、彼が登頂できるとは思ってもみなかったよ。だが戦略がものをいった。彼は立派に成し遂げたよ」と語った。また、Jensenさんは、「彼は、『人はいつまでも夢を見続けることができ、夢は実現することができる』ことを高齢の人々に自ら示したのです」と語った。
柳沢さんは、エベレストに向かうことを、出発の3週間前まで家族に明かさなかったという。「早くに言えば、引き留められただろうから」
■「これからは日本の美しい山を楽しみたい」
一方で、「高峰への挑戦はエベレストで終わり。日本には低いけれども美しい山がたくさんある。これからはそういった山々をのんびり楽しみたい」と現在の心境を語った。
現在、日本では、定年退職した人々の間で登山がブームになっている。さらには、「エベレストの最高齢登頂記録を塗り替えるのは日本人」というのが、近年では定番になっている。
これに対して柳沢さんは、「年をとってから急に山に登りたくなるのではなく、仕事や家のことに追われて(山に行く)時間がなかっただけなのです」と声明する。柳沢さんは30日に帰国する。(c)AFP
22日にエベレストに登頂した柳沢さんは、2006年5月に70歳と7か月13日で登頂した神奈川県の男性を抜いて世界最高齢となった。
■出発の3週間前まで家族には明かさず
柳沢さんは、2006年に世界第6位の高峰であるヒマラヤのチョーオユー(Cho Oyu、8201メートル)に登頂した際、次の目標をエベレストに定めていた。「私のヒマラヤン・ドリームの幕を引く登山だったはずが、登山ガイドがチョーオユーの頂上からエベレストを指さした時に、気が変わった」という。
今回は、著名な登山家ラッセル・ブライス(Russel Brice)氏が隊長をつとめるニュージーランドの登山隊の公募に応じたもの。「頂上に立てたのもブライス氏と彼のスタッフのおかげです」と柳沢さんは語る。
当初、登山隊のメンバーは柳沢さんが登頂できるとは思っていなかった。柳沢さんと共に頂上を踏んだデンマークの登山家Mogens Jensenさん(34)は、「ペースからして、彼が登頂できるとは思ってもみなかったよ。だが戦略がものをいった。彼は立派に成し遂げたよ」と語った。また、Jensenさんは、「彼は、『人はいつまでも夢を見続けることができ、夢は実現することができる』ことを高齢の人々に自ら示したのです」と語った。
柳沢さんは、エベレストに向かうことを、出発の3週間前まで家族に明かさなかったという。「早くに言えば、引き留められただろうから」
■「これからは日本の美しい山を楽しみたい」
一方で、「高峰への挑戦はエベレストで終わり。日本には低いけれども美しい山がたくさんある。これからはそういった山々をのんびり楽しみたい」と現在の心境を語った。
現在、日本では、定年退職した人々の間で登山がブームになっている。さらには、「エベレストの最高齢登頂記録を塗り替えるのは日本人」というのが、近年では定番になっている。
これに対して柳沢さんは、「年をとってから急に山に登りたくなるのではなく、仕事や家のことに追われて(山に行く)時間がなかっただけなのです」と声明する。柳沢さんは30日に帰国する。(c)AFP