【東京 1日 AFP】プードルだと思っていた自分の愛犬が、実は羊であったという話に、日本人女優の川上麻衣子さんほど驚いた人はいないだろう。

■羊をプードルと称し販売する詐欺被害?

 海外メディアは、オーストラリアや英国から輸入した羊を、プードルと称して裕福な日本人女性に販売するという詐欺被害に川上さんが遭ったと報じたが、川上さん本人はこれを否定している。

 この悪ふざけにも似た詐欺の被害にあった川上さんのニュースは遠く、英国や米国、そしてオーストラリアにまで広まり報道された。警察と川上さんはこれらのニュースは事実無根であると主張している。

 英タブロイド紙・サンは、今回の騒動は川上さんがテレビのトークショーで、新しく買ったプードルが吠えたり、ドッグフードを食べたりしないので困っていると話したことで明らかになった。プードルだと信じていた愛犬が羊であったと分かった彼女は、大変落胆したと各メディアは報じた。

■事実無根!プードルさえ飼っていない

「川上さんは今回のニュースが海外にまで広まっていることに大変驚いている様子です。彼女はただ、このような話をネイルサロンで聞いたとテレビで話しただけです。そもそもプードルを飼ってさえいません」と所属芸能事務所の関係者は語った。

 国際的に事件が報道される中、北野武監督作品の「その男、凶暴につき」で脚光を浴びた川上さんは1日に再びテレビに出演し、報道の事実関係を否定した。海外からの報道によると、詐欺業者は札幌を拠点としているとのことだが、札幌の警察も、今回の報道を否定している。

「CNNやCBSなど、たくさんのメディアから質問を受けましたが、私が言えるのは、この記事は完全に作り上げられた『偽物』ということです」と警察関係者は語った。

 写真はハロウィン仮装パレードで動物のコスチュームを身につけた犬(2006年10月26日、米国・ロングビーチにて撮影)。(c)AFP/Robyn BECK