【バンコク/タイ 26日 AFP】タイの動物園がパンダに子作りをうながすため「ポルノビデオ」を見せたり低炭水化物の食事を与えるなどの集中プログラムを開始したことを26日、明らかにした。対象は、若いが発情しにくいオスのパンダ、シュアンシュアン（6）。

■赤ちゃん誕生のため奮闘

　北部のチェンマイ（Chiang Mai）動物園は2003年から、10年間の期限付きで借り受けたシュアンシュアンとメスのリンフイ（5）の赤ちゃん誕生のために努力してきた。動物園のベテラン職員は「中国の専門家から助言を受け、2頭の行動を注意深く観察してきた」という。

　シュアンシュアンは先週始まった集中プログラムで、毎日15分程度「ポルノビデオ」を見ている。目的はリンフイがオスを受け入れる時期に入ると見られる次週を前に、シュアンシュアンの「準備」を整えておくことだ。

■映像には「関心なし」

　動物園職員は「子供を作る方法をシュアンシュアンに教えるために（人間の）ポルノビデオを見せた。音にはいくらか反応を示したものの、映像そのものには関心がないようだった」と語るが希望は捨てていない。

　また、体重150キロのシュアンシュアンは、110キロのリンフイと比べ重すぎるため、低炭水化物のダイエットにも取り組んでいるという。

　写真は、チェンマイ動物園で遊ぶシュアンシュアンとリンフイ（2005年9月3日撮影）。(c)AFP/PORNCHAI KITTIWONGSAKUL