【東京 8日 AFP】警察庁が2006年に報告を受けた国内における家庭内暴力の件数は、前年比8.0%増の1万8236件で、これまで最高だった2002年の件数を上回った。警察当局が8日、発表した。

 警視庁の広報担当者によると、報告件数が増加した原因の1つとして、家庭内暴力に関する法整備が整いつつある中、社会の認識が高まっている点が挙げられるという。

 被害者の98.8%は女性で、年代別にみると、37.6%が30代、21.6%が20代、20.1%が40代、5.9%が50代。報告された家庭内暴力の全件数のうち、被害者が傷害を負ったものは908件、殺人および殺人未遂に発展したものは62件にのぼる。

 また同年に裁判所により保護命令が出された件数は3.2%増の2247件で、この件数も過去最高記録となっている。

 写真は、明治神宮で結婚式を挙げるカップル(2001年11月17日撮影)。(c)AFP/Kazuhiro NOGI